宣伝会議賞 2023|コピーライティング
コピーライティング
宣伝会議賞2023への応募コピーを制作。本人の記録では1次通過2本・2次通過1本で、通過コピーがGiGO池袋本店に掲示されました。
WRITING
伝えるためのコピーと、日々のなかで書きとめたことば。
コピーライティング
宣伝会議賞2023への応募コピーを制作。本人の記録では1次通過2本・2次通過1本で、通過コピーがGiGO池袋本店に掲示されました。
WORDS / NOTES
日々の気づきや考えを書きとめたメモから、ひとつ。
押すと、メモがひとつ出てきます。
秋の朝 閑散とした 停車場は 夏の茹だるような暑さを残した昼とは 対称的な涼しさと物悲しさを抱えています。 この場を登校する学生がその体温で満たす中 今日は老人の日であることを知りました
老人 そう聞いて思い出すのは やはりじいじ あなたです。
両親が忙しなく 家を出ていた頃 じいじとばあば と 幾許もの時間を重ねました。
習い事のお迎えも、保育園のお迎えも 夜ご飯の味も 夏休みも 2人の温もりの中に染まっていきました。
6歳 じいちゃんの好きな宝くじを買いに行った帰り。当たったお金で食べた焼き鳥。 もものタレ。甘辛さと炭のかほり。 口を裾で拭う仕草。 真似て母に怒られた誇らしさ。
8歳 工事中の 鉄金属の悲鳴に 耳を覆い 逃げた 田んぼに囲まれた家。 涼しい玄関でふくリコーダー。 早朝 向かう畑。もいだピーマン。 溝にはまったワゴン車。 卸の後の豚まん。覚えたカラシの味。
11歳 弱る身体。忘れゆく記憶。 小さくなる身体。呼ばれた違う名前。 漠然と感じる別れ。漠然と感じる人の衰え。
14歳 弾いて聞かせたベースギター。 下手くそなその重低音に手を叩き揺れる。 ただの鉄の弦の擦れる音。 褒めて 撫でてくれた頭。弱ってゆくあなた。
15歳 卒業証書を見せた白に溢れた部屋。 キリのいい番号。 満面なはずなのに 何かが口角に引っかかる。 昔の面影はもうなくて。 昔の優しさももうなくて。 そのことが悔しくて、 忙しさを理由に離れていった。 そして 家にばあばが住むようになる。
16歳 春 6人家族に慣れた。 病院で、衰えていく あなた。 怖くて会いに行けない自分。 変わったことを。終わりゆくことを受け入れきれずに忙しさを言い訳にした。 白くて大きくて でもくすんだあの場所に向かう家族を見送り 用もなく 学校へ向かう。
16歳 夏 夏休みの暇が飽和した中 逢いに行く わたし。 白い部屋の気味悪さから逃げようとするあなた。 「ばあさんが待ってる。」 その言葉を繰り返し 梅雨の雨を目から降らす。 受け入れられない変化。 これは嘘か誠か。 あなたは偽物か?。 即席麺すら茹でられぬ たった数刻で、 その場を後にした。
16歳 11月 その週は、学校で向けられた 悪意に耐えかねて逃げ出していた。 週の真ん中。駅で空っぽの胃から何かを吐き出す。母にかける電話。 「休ませて」 を喉に詰まらせて それだけは吐けずにいた。
「病院に向かってるから 一人で帰って。」 自分の苦しさに、その言葉のうたいだしを聞いていないことにして帰路に着く。 することも無く 仮病を悟られぬよう 眠りにつく。 前夜の眠りが 眼をねむりへと誘うのを邪魔する。下から聞こえる父の声。
「なくなった。」 仕事の予定か?道具か? それとも、、、 微睡む中 思案した。
「なくなった。」 その漢字を当てはめる作業に疲れ、 眠りにつく。
昼下がり 階段を降りる。
「じいちゃんが亡くなった。」 はっきりとそう言われた。 主語がつくことで 確定した言葉。 確定した事態。
寝ぼけた頭は、いなくなったあなたの存在を 認知できずにいた。
父の車で 向かう 葬儀場。 横たわる あなた。 それを囲むシワの増えたおっちゃん。 おばちゃん。昔の影を残しつつ もう大人という肩書きになったいとこたち。
半年前は 病院から逃げ出すほど 元気だったあなたの頬は痩けて、 大好きだったあなたの身体は もう ピクリとも動かない。
談笑する 親族。 その状況を呑み込めずに目から時雨を降らす。 そこに確かな 死があるのに 笑っている彼らに怒りを覚えた。
今ならわかる。 あれは死にゆくあなたへのたむけで。 消えてしまう あなたへの最後の恩返し。
忙しさで、心を亡くすことで遠ざけてた あなたの存在が亡くなった初めて湧いてくる 後悔。
葬儀。 お経の響く中に。 「ちゃんと逝くんだよ。」 ばあばの声が響く。
棺。 花を添える。 あなたの好きだったお酒を入れる。 あと4年まってほしかった。 一緒に飲みたかった。 その願望を飲み込んで 送り出す準備をする。
鉄の扉。 押したボタン。 泣き崩れるばあば。 先日 笑顔だった親族の濡れた目。
ここであなたとの物語は終わった。 否、あなたからわたしへのバトンが渡された。
今もたまに思い出す。 裾をなにかで汚すたび、 工事の音を聞くたび、 下手くそなベースをかき鳴らすたび、 仮病でなにかから逃げ出すたび、
そしてこれからも思い出す。 大切な人ができたとき、 大切な誰かがいなくなったとき、 大切なものがふえたとき、
世の中が秋の装いに変わる今。 あなたはそちらでなにをしていますか? 9月の真ん中で ぽつりと佇むわたしは あなたを思い出し文を書いています。 大好きなあなたの温もりは 誰かを愛す温もりにして かっこいいでも、どこかお茶目で 自分勝手で かっこいい男になります。
いつかあなたのような しわくちゃな笑顔で 乾杯したいです。 あなたほどたくさん飲めないけれど。 じいじが くれたもので生きていく俺を どうか見守っていてください。
敬具、
ここは電車の中。 車窓から夕日の光が差し込み 乗客の顔を赤らめている。
多くの乗客がいる車内。 隣の人と膝が擦れるほど満員だ。 いわゆる帰宅ラッシュというものだろう。
大きく揺れる車体。 つり革を持つ人。腰掛ける人。 もたれ掛かる人。
この鉄の箱の中にいる 全ての人がその揺れに逆らうことなく 自身を揺らす。
あまりの揺れに つり革を持つ手を震わせる人。 肩幅に広げ 腰を落とすも、 耐えきれず 足が前に出る人。 眠りにつき垂れた頭も その揺れのままに振られている。
そんな車内。 ふと目に入った少女。
なにに掴まるでもなく、 細く夏の面影を残した小麦色の腕二本。
車体の揺れを膝で受け止め 揺れる僕の視界の中でただ凛と伸びる上体。
綺麗に分けられた前髪からのぞく瞳。 その瞳はただ車窓の外を見つめていた。
眺めていたのではいない。 ただ一点を見つめていた。
「穴があくほど」 その比喩が 現実の事象になり得るほどの強い眼差しは ただ一点を見つめていた。
車窓の外は、絶えず同じ方向に流れてゆく。
そこを歩く人。羽を広げるカラス。 四季の流れに沿うように変わる葉。 絶えず 劣化に向かう金属。
車窓は 絶えず死へと流れてゆく全てを覗かせ 同じように見えたその全ては ひとつとして一刻まえと同じものは無い。
少女はそのひとつひとつを しっかりと確実に見つめていた。
車窓は 絶えず死へと流れてゆく 全てを覗かせ 同じように見えたその全ては ひとつとして一刻まえと同じものは無い。
少女はそのひとつひとつを脳にやきつけ 【ひとつ】ではない【なにか】として認識し、 【なにか】に名前を与えるように じっと車窓の外を見つめていた。
ふと気づく 腹に力が入り 揺れに逆らう自分。
揺れる車体で、揺るがぬ体躯。 少女が眺める車窓の外を見つめる自分。
少女、否 少女の目が物語る車窓から見える景色 それに見とれる自分。
流れる車内アナウンス。 少女はポケットにしまった切符を取りだし 歩き出す。
そして変わらぬ眼差しで 自分の行先を見つめ この鉄の箱から抜け出す。
発車する電車。 その車窓から見える 先程まで目の前にいた少女もまた 他の朽ちゆく【なにか】たちと同じ方向へと流れていった。
僕はいつも背伸びしている。 届かないものが多すぎて。
僕はいつも背伸びしている。 高いところのものが欲しくて
僕はいつも背伸びをしている。 つま先立ちの足はいつも震えて。
僕はいつも背伸びをしている。 身の丈にあってないといつも言われる。
僕はいつも背伸びをしている。 無理をしないための無理をして背伸びしている
僕はいつも背伸びをしている。 無理をした身長が 社会から見た等身大になる。
僕はいつか背伸びをせずに ありのままであなたと話したい。
僕のいつもの背伸びの姿も 僕を作る 僕の姿。
日が暮れるのが早くなった。 夜が長くなる。 最近の夜はほとんど楽しくて たまに苦しい。
金を稼ぐ。それは簡単では無い 理想と現実に迫られ 必要となる金
期限付きで向かう物流倉庫 物品の住所が現れては消える機械を手にし歩く
機械に従い、心を無にして物品を訪問する。 素直に顔を出すやつ。 奥に引っ込んで閉じこもるやつ。
しっかりと迎えにいき プラスチックの箱に入れる。
命を消費して金に変える。
そんな気がする。
休憩時間 注ぐお湯は午前2時。 体にゃ悪いが食ってないとやってけない。
命を消費して 腹を満たす
そんなこんなで労働を終え 無機質を抜け出しす。バスに乗り 向かうマックは朝6時。
バスの外では 夜の暗闇に溶け込んだ山の輪郭が現れる。
それは山としての曲線ではなく 一つ一つの木の集合体のギザギザであることを強く主張している。
命を消費して、普段見れない景色を見ている。
早朝のサラリーマンの足取りと カフェでパソコンを開く学生の手と これから無機質に向かうおじさんの顔。
早朝の木々の煌めきと 違う色が共存する空のその合間と ビルに火が灯る瞬間。
命を消費して、新たななにかを作る。
命を消費して何をする?
停滞の快楽と ほんの少しの生きづらさを抱えていた。
あなたのいつも笑う顔は 私の頬を緩ませるには十分な理由になった。
あなたがすごいねと褒めてくれたこの夢は 私を俯かせるきっかけにしては大きすぎた。
そんなあなたががいなくなった夏。
あの人から貰った言花は 胸の奥に深く刺さったまま。
まるで支柱の抜けた朝顔のような私は 身を委ねるためのなにかを探し 歩き続けた。
あなたがいなくなった夏。 停滞の快楽と、一抹の厭世。
支柱の抜けた朝顔のように 依りどころとなる何かを探しながら ゆっくりと地を這い続けた。
あなたの控えめな笑顔は 私の頬を緩ませるには十分だった。 すごいねと微笑んでくれたこの夢は 私を俯かせるには十分すぎた。
かつて貰った言花は、今も胸に刺さったままだ。
笑顔より涙で染み付いた
昨日の無意味が意味づいた。 すぎた人は結局わからない。
伝えようとしても伝わらない
良かれと思っていることが伝わらない苦しさ でも寄り添うしかない。 笑うしかない
聞いても わかることが出来ない きっと、わかる時は相手側になっている時。 笑顔、言葉、一挙手一投足がウザったらしい。
でもそれが正解だって分かっている。
刻一刻と変わる日常の中に 普遍性を勝手に見出して る7月と向かい合わせの6月の丑三つ時。
自分に課せられたこの世への責任と 貴方へと 詳らかにく力溢れ出す感情。
自分が認められた事実に追いつかない実感と あなたがあなたを認められない実情への自戒。
単純に。 ただ単純に。 そう単純に。
笑っていられたら この頬の弧のなかの 数多のくぼみが 無邪気さを纏ってたのだろうか。
単純に。 ただ単純に。 そう単純に。
成長を憂いていたら この心のそのなかに 停滞の快楽が、正当性の衣をまとっていたのだろうか。
単純に。 まだ単純に。 もう単純にに
夜が誘う。君がいざ舞う。 点滅する街灯の中で、足元だけが暗い道。
今日休みました。 なぜ休んだか僕にも分かりません。 多分辛かったんだと思います。 弱い自分を隠すためにし続けたせのびが 少し苦しくなったんだと思います。 社会に向けて誇示した社会的身長は、 そのせのびによって支えらているような気がします。そのせのびのおかげで自分が今の自分であり続けられてるそう思います。ただしすぎたせのびは、地面と足の接地面を小さくしました。地を踏みしめていた足はグラグラして 抱えた荷物を支えることがどんどん苦しくなります。 これを繰り返して 精神的身長は大きくなるのでしょう。きっとそう。今までも幾度と繰り返しました。その度に見えてくる景色は変わりました。ただ、今回はあまりに多くの荷物を抱えすぎたみたいです。誰かの肩を借りたいけど、肩をかして苦しんできた僕には誰かにそれをお願いすることはできません。だから少し手放します。それは怖いです。とても。でも、一旦手放します。来週は授業、受けたいです。
拝啓 飛び出した感傷。 悲観さに混ぜた希望のような朝。
大抵 歩き出す 大丈夫。 忌憚、街、浴びる、位相、到底、過多。
ちょっと、ちょっとだけ明日を吐き出す 向けられた羨望の嘲笑と雑踏の双眸 ちょっと、あとちょっとだけ過去を飲み込む 錆びすぎた早朝の来訪と雷鳴の蛍光
もっと、真っ当な結末を五月雨る 踏み越えた境界は逃亡と尊い葛藤 きっと、尊く 溌剌の差異 裂く もじついた狼狽は相反の囀り
大きくなりすぎた身長と等身大の自分。 向けられた双眸の鋭さとにこやかさ。
小さくなりすぎた内心と放心さえ許さぬ世間 告げられた信頼の寄りかかりと他人行儀。
寒くなる体。うずくまる毛布の中。 硬さが刺さる背中は曲がったまま。 熱くなる頭。蠢く血潮の圧迫の最中。 やわさが憎い皮膚感は狂ったままのようだ。
意識した呼吸の2秒後のような、 当たり前と化す風景のようだ。 生き死にの一端の最中にいるのは、 当たり前にできる産物のようか。
意識して呼吸止める苦しさのような 無視させぬ 慟哭 夕景の空。 生き様の思案の最中吐き出すのは 当たり前に荒む心のようだ。
おかしいが普通になる 目玉に晒さる面と心が抉れる今 何がこうさせたのかは分からなくなった。 きついことがきつい
口癖になった弱音が普通になる 下限が低くなるとどんな言葉も輝いて痛い 元気になったらの確証は無い きついことがきつい
鼻を針が刺す感覚が普通になる 落涙、1粒、それでもう精一杯 落ち着いた風の落ち着かなさ きついことがきつい
曖昧な普通が苦痛になる 増える酒量 計画的逃避行 始まり崩れる音は明確 終わり積み上がる日々は残酷
とりあえずきついことがきつい
手首、薬、不眠、吐血 飛び降り、踏み切り、バス停 聞いてきた輪郭確かなきつさの果て
皮膚、抉り、鉛色、ボールペン 弱音、不潔、睡眠、キラキラ 生活、統率、仕事、深呼吸 明日語る、無計画、元ねぐせ 相対的な立ち位置 きつさへの非肯定
なんか違うの中で生きる
朝起きるがなんか違う 起きるというか起こされる
目を開けたとき世界が暗いことが多い 浅いというより表面に浮いてるようだ 目を開けたとき世界が明るいと嬉しい 布団から体起こすことは出来ないけれど
朝起きるがなんか違う 自分が生きてる朝が違う
なんか違うの中で生きる
息を吸うがなんか違う 浅くて早くてなんかキモい
青い、と思った。鏡を前に顎をさする。
青い、と思う度ちょっとうれしかった。反発する黒の痛さは心地よい。もう少し育てようと何もかもやめて横になった。
何者かであることが怖くなったあの日から、非文化的で最低な生活が始まった。もうまともに風呂も入ってない。ベットは僕という怠焼きをつくる型枠みたいになっている。なかなか焼ききれない半液体状の自分。誰かあんこをください。ほんと嫌になるわ。
十八番のスワイプ芸、プロフィールの「19歳」 が痛い。同年代にあらわれ出した 自称インフルエンサーをテンポよく、見て!見て…見ぬふりした。同窓会では振袖より赤子が輝くやつもいた。周りがよく言う大人に無理やりステップアップしていた自分。ほんと嫌になるわ。
昼寝しすぎて眠れない夜は元も子もない。 すぐ読み終わる今日の冒険譚。明日はもう少し分厚くなれよと願う。あくびで出た涙でちょっと悲しくなる。寝返りの反復横飛びをひつじが笑ってる。ほんと嫌になるわ。
身なりを整えるとは自分を新しくすることだと思う。動き出す前に全ての垢を落とし生まれ変わる。そうやって背負う荷物を軽くする。そうであるならば僕はもうずっと死んでるようだ。 でも、青かった。昨日より青く、太くなった髭 は自分の生を思い出させる。
あぁ良かった。今日も、 青い、と思えた。
青い、と思った。その青さが痛かった。
こびり付く眠気と、目ヤニを落としながら歩く駅前交差点。「おはよ」と手を挙げ合う制服の群れと私服の僕。信号待ちが猫背にしみる。 給料日間近、重い財布がよく鳴る。1杯300円のうどんすら買えない僕の後ろで、昼飯代500円の豪遊計画。大人を装うその姿に子供っぽさが残る会話。あぁ、青い、と思った。強がりがもつ青さはもう枯れてしまったようだ。下げやすくなった頭は軽い。
横断歩道の白と黒からはみ出ないようにゆっくり歩くうさぎ組さん。ぶつからないようバンザイする僕。恥ずかしい格好の巨人を無視して幼さは進む。見るもの全てを口に出す彼らは、信号を指を指すと「みどり!」と自慢げに笑う。いや、それは青い、と思ってしまった。自由な青さを持つにはもう賢くなりすぎたようだ。色眼鏡が外れない。
バイト先の更衣室にスマホの気抜けた鳴き声が響く。抜け忘れた部活グループに写真が投げられていた。僕だけがいない集合写真。空いてた隙間ももう今は無い。当たり前のその風景が痛く刺さった。あぁその青さがずるい、と靴を履く。青さの特権は、一度脱ぎ捨てると元に戻れない。いつもより解ける靴紐がつらい。
早く熟れたいと思っていた。 青さを遠ざけることで、自分は大きくなったと思っていた。「思い出さない」という意思は思い出を強くする。そうやって思いもがく自分がとても青い、と思った。
そう言われた。 そう言われたからそうなった。 そんな人生だったと思う。
今年の夏はいつもよりちょっぴり暑いらしい。 「そんなこと言って、来年はもっと暑いよ。」 なんて会話は、何年目だろうか。 それが当たり前になっていて、なんだか心地いい。その上の句から始まる会話は至って平凡で、関係性が変わってないことを示す指標になっていた。ちょっと湿っぽくてぬるい体に空気を通す。首元からおへその当たりまで空気が通る。スっと落ちる汗が微心地いい。
自転車を押す君の横を着いて歩くのは少し辛い。時々タイミングの合わない歩幅。失敗したスキップのような歩き方がぎこちない。 こちらを気にして歩幅を合わせてくれている君に悟られないように、自分もちょっとだけ君を気にして歩いていて、それがともだちって感じでうれしかった。
その照れ隠しもしくは自己弁明か少し、口がよく回るような気がした。 思ってもいないことを口走る自分が嫌になる
いやきっと思ってもいないことなんて存在しない。 いつか思ったことに蓋をしてみないようにしただけで肥やしになったあの日の僕の色なんだろう。
ああ、 思い出したがるのは決まってこんな夜だ。 そんな夜なんてないほうがいい。
あの待合室には座る場所がない。 扉の近くの会計所の傍に立って自分の居場所を探る。人の入れ替わりは激しいのになかなか椅子にたどりつけない。へとへとなのにどうぞどうぞなんて自分がやになる。ここに来た理由が目に見えてやまない。
それを見ないフリするために周りを見渡す。 背を伸ばして座る人、肩を支えられる人。 笑っているかと思ったら泣いてる人 見てしまったら全てが一気に押し寄せてきて飲み込まれてしまいそうになる人。 自分にとっては事件だらけの部屋を 名札をつけた人達は風景のようにあしらう。 異質さを普通として、丸めこもうとする空間はとても気持ち悪い。
渡された白紙と鉛筆。描いた木の絵。普通の木を想像して、当たり障りのないよう、慎重に丁寧に雑な絵にした。
呼ばれたのは簡易的な間仕切りの部屋の2号室。くるくるパーマのメガネ白衣が座っていた。「有名大学卒業、実績1位」飾られた言葉は目に入らない。通過儀礼的な自己紹介は味がしない。心理学で学んだ。「共感が増していくとどんな人も壊れてしまう」その防御線が寂しくなる。知っているからこそ余計にそう感じる。この人は自分を守るため、明確に線を引いていてマニュアル通りな対応をする。期待できない。必要以上に踏み込まないことで保たれた関係性は自分を満たせるわけもなく、自分もまた1枚薄いウェットスーツを着たような気で話を始める。
やっぱり予想通りな結果は淡白な言葉で告げられた。たった一言。そう 言われた。すぐに飲み込んだ。そう言われたからそうなのだと簡単に飲み込めた。そのピースをはめ込むためのスペースを確保して生きていたかのようにずっとはまって、すっと馴染んだ。
そこからベルトコンベアーに乗せられた僕という箱は流れ作業で「これからの生活」を詰め込まれる。理科でギリギリ習ってないような単語たちはとても歪な形をしていて箱に押しこめることはなかなかできない。封をしきれないまま持ち帰る中身はごちゃごちゃになっていて、でも そう である事実だけは確実に持ち帰れていた。
あの家には、縋る場所がない。 丘の上の5LDKの一軒家。1番陽が当たるいちばん暖かい自室。そこに行くために階段の手すりを握る。6つの自分の腰の高さに合わせた手すり。あの頃が蘇る。
長男坊の長男坊への眼差しは甘くてとても痛い。甘いものを食べすぎたあとの喉のイガイガに似ている。多幸感のち二割増絶望感。何事も摂りすぎは良くない。期待と甘やかしの摂取過多は変なプライドと意地っ張りを残した。
家を守るだとか、家族を守るだとか、 そうじゃない顔してそうしてくる
(にこやかで豪快な雰囲気に包まれるあと少しで完成の新居。 ドリルを片手のはちまきおじさん。怖かった。)
と去年の暑い夜と 今年のもっと暑い夜までの日を全てを話した。 「まぁそれがお前やもんな」。 そう言われた。あのくるくるパーマよりもあの羨望が裏返った目よりも短い言葉で言われた。 そう言われたらもうそんな気がする。 これが自分なんだ。あぁ嫌だな。 辞めたいな自分。刹那の内省型言語的自傷行為。
「そっかそっか、そうなんよ」 と間の短い乾いた笑いを吐く。 そして言い訳のための呼吸を吸う。 次、これを吐き出したらもう止まらない。 怖い。こいつの前でもかっこつけた醜いを俺を見せるのかな。その時 「でも、」 なにか聞こえた。 「でもさ、大丈夫にしていくのがお前やもんな」 飲み込むのに時間がかかった。
人を楽しませた先に自分が楽しむため ゴリゴリ使う
7時に目が覚めた。 今日はあと17時間も起きてないといけない。 プチ絶望 後 開くスマホ。
歌にしてなと泣いたあの日を 口にしてる日々が重なり 話聞いてと呼んだ飲み屋で 愚痴にしてる日々が重なる
手紙捨てた 荷物もった
橋桁に水があたるような冷たさと痛さを感じながら川を渡り、仕事や学校 自分の居場所へ向かう人。それが輝くヒーローに見える。僕は川を渡れない。この20年間で少しずつ渡れなくなってしまったようだ。人生の節目に川がある。 残酷なほど付きまとってくる。
学校の改修工事の金切り声から逃げた8歳。しわだらけの温かさと優しさに溢れた家に逃げた。家の下には川がある。収穫した野菜を川へ洗いにいく背中を追いかける。ひび割れた石段を降りてゆく曲がり腰。どこか飲み込まれそうで3段降りて諦めた。
考え方の変化に振り回された14歳。光合成と称してベランダで呆ける。学校を抜け出して向かう河川敷。飛び込む勇気もないのに脱いだ靴。揃えたまま置いて帰った夕方。今は河童が履いてるのかもしれない。いやそんなわけない。くい込んだ石の形は今も残ってるような気がする。
白い薄い壁に隔たれた17歳。溢れ出すものを抑えられた歯がゆさはたえない。口ほどにものをいう目は痛い。川を渡った先のバス停とその横にある学校を繋ぐ横断歩道。その白と黒からはみ出そうになる危うさが怖くて 行くのを辞めた。今もあの川は渡れないまま進学を理由に大阪に逃げた。
辛いな人生。痛いな人波。 普通に何気なく川を渡る人がヒーローに見えて、そのヒーローに助けて欲しくなる。 隔たれたものに橋をかけてわたりゆくその姿は輝かしくて その端から落ちた自分をマントをはためかせて救ってくれるヒーローが欲しくなる。要するにさ、みんなかっけぇし、すげぇわ。 今日も人の波にもまれて在るべきとこに在るそんなヒーローに憧れる。
この文章を書いたのは 本当の自分かもしれないし かっこつけたニセモノかもしれない。
浮き沈みのその只中だからかもしれないし 人生最後の日だからかもしれない。
本当だらけで、 フィクションまみれな言葉なこと悪しからず。
案外簡単で 今、そこに居てくれて 次も、そこに居てくれることに安心感を覚えていて、その安定感 確実性が好きって感情なんだと思う。
もう、大きく進んで行った。 過ぎた人になった君にかける言葉は無い。 全て経験則で語られる自己直面的重大問題。
いいよな。ずりぃわ。 鈴虫鳴く秋の夜みたいな情緒溢れてて クソみたいに不健康な耳鳴りがなってる俺は お前が楽しそうに死んでく姿を羨ましがって文章にしてる。
大差ないさ。死ぬ時が分かって逆算で生きる意味を見出すような感覚。ちょっと早かっただけ。
害悪な口付けをする 気孔状の白を汚しながら 視界をモヤがける
依存とは少し違う期待。 静かに燃える先の方、 灰になって落ちた。
最悪な意味付けに一喜一憂 知ったが最後 身体汚しながら背もたれる
貰いもんもいずれ我がもの 激しく噎せて揺れる頬 ハイになって落ちた
ふと目の前通ってその名前口にしたくなる 意外と軽率に関われる。 それが良くない。それが良くない
ふと目の先触れてその名前口にしたくなる 意外と簡単に吸い込んだ。 それが良くない。それが良くなかった。
最悪な瞬きがすぐ 昨日今日の膿を吐き出しながら 生き死にたいで口曇る
微レ存の希死念慮 静かに燃えつきた先の方 吐いて白を出した。
ふと香りで溶かしてその形欲しくなる。 いらないと言えば終わり それで良くない?それが良くない?
意図、煙で誤魔化すその姿滑稽たり。 いらないと言えない弱み それで良くない。それも良くない。
髪の毛のセットしっかりしようとした時ほど失敗するし、手直しする時間が無い。 そんな日ほど風強い でも風吹いたあとの髪の毛ちょっといい感じ
ペットボトルの捨てるのめんどくさい
アイドルを推すという行為になれて無さすぎて 電車内とか エッチな映像みてるんじゃないかってくらい隠しちゃう
なにか映像を見て泣く時って、 案外よしここが泣き時だ!と満を持して泣く気がする
洗濯ものを干す時最初はいいけどだんだんめんどくさくなって、最後の方靴下2〜3枚洗濯機の中に残す
これによって片方ずつの靴下が増えて 憂鬱になる。
両方違う靴下履いている時に限って靴を脱ぐイベントが発生する。
東京の洋服屋怖い
就活サイト電話は許可したはずないのに電話してくる。ほんといやだ。
たまに某アイドルに似てるって言われるけど、 多分似てるの金髪だけだと思う。気を使わせてる気がする
zoomしてる時自分ばっか見ちゃう。
ニキビ潰しはしないけど、触っちゃうから 結局治るまでの時間伸びてる気がする
ボケたあとに若干の静寂があって 心優しい子が愛想笑いしてくれたけど この静寂の間は揺るがない事実で 静寂+静寂後の愛想笑いになって余計ダメージ食らう。
友達におすすめってきのうで おすすめしてくれるのは嬉しいけど、 自分の時間短縮のせんたくに自分が選ばれたことに対するむず痒さは拭えない。
待ち合わせは絶対待つ側がいい
電車で隣の人座ってきた時 上着踏まれてないけどとりあえず引いてみる
人とぶつかりそうな時、 避けたら絶対同じ方向行っちゃってお見合い状態続くから あえて止まるという選択をしたけど相手に申し訳なくなってうごく、 その時点で意味わからない人すぎて相手の困惑が見えてもっと申し訳なくなる。
別に、別にエッチなやつ見てる訳じゃないけどxとか電車で開く時ちょっと携帯伏せたり明るさ低くしてる。
別に、別にtiktokで見ようと思って流れてきたエッチなミームをすぐ流したいけど脳の認識のラグで少し冒頭見ちゃっててそれを飛ばすけど もはや飛ばすじゃなくてちょい見なすけべなやつになってる
別に、別にエッチなサイト見てないことは無いけど、見てるということがタブーすぎて何も性的なことに触れてない偽賢者が溢れてる。 でも、偽賢者同士はお互いの偽具合分かってる。 そして掘られたくないこともわかってるからお互い偽を許容し合う空間好き
初めて、好きな大人女優の話が出来たとき 謎に自分を解放できた気がして 心の裸族になれたきがした。
同級生が死んだ。 元気なやつだった。
あるがないになる瞬間はそれを知る瞬間だった。 なんでを聞くのは野暮な気がした。
どうしてを聞いたところで、どうにかできるわけは無いと思った。 知らせることが、
あいつの手向けのように見えて、 知らせてしまうことで、
みんなの中からあいつを消してしまうなと思った。 伝えるは悪なのかもしれない。
妹を思い出した。三を見て、だ。 真ん中の短い線がなぜか妹に見えた。 三人兄妹の真ん中の妹。 積極的不登校児の口うるさい兄と識字障害をもつ感覚派な弟に挟まれた彼女。 私の家の中でかなりの肩身の狭さを感じているように見えた。
前に出たがる兄に比べられ、自身の先にいる存在を覗く眼と対する時彼女は静かに笑う。否定より先に尊敬を述べた。私じゃ耐えられない言葉を素直に喜び受け取る姿。真ん中の線の引き方は真っ直ぐさに溢れていた。
文字が読めない特性を持つ弟がその感覚が理解できない家族と対立している時、彼女は静かに弟の横に座った。理解よりも先に寄り添いをとり頷く。ままならない言語をゆっくり紐解きながら受け止める姿。真ん中の線の引き方には、優しさに溢れていた。
久しぶりの実家からの電話。親が無茶ぶりで渡した受話器の先 彼女の声が聞こえる。 「別に話すことない。」の素っ気なさに「布団準備してるからいつでも帰ってこい」の言葉を添える。少しヨレてしまった上の線を支えるかのように真ん中の線は短くても太く伸びていた。
三という数字は真ん中の線がないと成立しない。私の家族も彼女がいなければ成立しなかっただろう。その短い線と確かな存在はこの家族を作るために明瞭な線を引いた。 在り方に長さも太さも関係ないのかもしれない。ただそこにあることで形を作っているのだろう。在り方とはそんなものなのだ。
ちょっと酔った ちょっと話したかった。 ちょっとだけ君に無理させて、 ちょっと夜更かししたかった。 言わないちょっとの強要を あたかも当たり前な皮被せてできたらどれだけいいことか。 ちょっとを許せる人は他にいて、 ちょっとでありたい僕は、許せなくて ちょっとすら許されない僕は、 ほんの少し、君の体温を僕に残したい。 甘え気な自分をころして。 あたりまえな否定を拒否して。 傍にいたい。傍に期待。 傍にありたい。傍で痛い
どうなってたい?わかんない。 どうあってきたに、答えもない。 すごいって言われたい。でもダメだねって笑われたい。 あなただけって思われたい。でもほどよく無責任でいたい。まぁ筋はとおしたい 大丈夫だよって言われたい。大丈夫じゃないよねって言われた上で、でも大丈夫だよって言われたい。 認められたい。奥の奥まで見透かされたい。頑張ってるねの先に、ほんとバカだよねって言われたい。 助けられたい。無条件の利他をしっかりと受け取りたい。怖がらずに受け取れる自分になりたい。 結果で過去を肯定したい。お前の選択は間違いないよって言いたい。それを言って、ほっとしたい。 生きていたい。消えたいを消したい。消えたいも愛した上で、消えたいを消したい。 誰かの横にいたい。そして後ろにもいたい。前にはいたくない。でもちょっといたい。 ぐっすり眠りたい。楽しい朝に笑いたい。 わかんない。わかんないと言いたい。 答えは死ぬまで出したくない。出なかったけど良かったでありたい。 今日を最高だったで終わりたい。その答えは自分の中だけにしかない。
また1つ言葉が増えた。最近の夜は、少し長い。悪い人だね。寝不足すらも楽しくさせるなんて。 人をカテゴライズして、予測して動く。失敗しないために、当てはめてこなす。 そうして染み付いた処世術のそつなさをはみ出させた真っ直ぐさに出会った。 また1つ、理由ができた。最近の夜は少し寒い。綺麗な人だね。その綺麗さはあえて捨てたあの日の僕で。 あまり言葉を吐きたくない。詩的にして逃げた感情に、伝わらなさを着せている。 逃げたくて仕方なかった始まりに立ち返る行為があまりに面白い。 また1人、あなたができた。最近の夜は少し痛い。すごい人だね。そんなありきたりな言葉を僕に言わせるなんて。
散歩した。しりとりのためにした。 したくてした。あついのにした。
僕より死にそうなあなたが 僕より幸せそうで何よりです。
LET’S MAKE SOMETHING TOGETHER.